家族信託の手続きのやり方とは?必要書類や注意点も解説

家族信託の手続きのやり方とは?必要書類や注意点も解説

不動産の相続をする予定がある場合、相続対策として「家族信託」の活用を検討している方も少なくないかと思います。
しかし、「家族信託のやり方は?」「必要な書類は何があるの?」と疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、家族信託の手続きの流れや必要な書類に加えて、手続き時の注意点も解説します。

家族信託の手続きの流れ

家族信託の手続きの全体的な流れとしては、「信託契約書の作成」「信託契約書を公正証書にする」「信託登記」「銀行口座開設」となります。
まずは収集した情報に基づいて信託契約書を作成し、公正証書で作成することで公証役場で保管され、紛失のリスクを防ぎます。
信託契約書を作成しただけでは財産の管理や運用はできませんので、受託者へ名義を変更しなければなりません。
この際に、単なる登記ではなく信託登記の形で名義を変更することにより、その財産が信託財産であることが明記されます。
なお、受託者は財産をもらうわけではなく、財産の管理や運用を任されるという扱いのため、受託者自身とは別の銀行口座を開設することが一般的です。

▼この記事も読まれています
子なし夫婦の不動産は誰が相続する?よくあるトラブルや対策について解説

家族信託の手続きに必要な書類

信託の内容によって、必要書類の種類は異なりますが、信託契約書を公正証書にする際に以下の書類が必要になるでしょう。

●運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認資料
●受託者と受益者の印鑑証明書
●受託者・受益者の実印
●信託する財産に関する資料
●戸籍


ほかに、不動産の価格を証明するための「固定資産税評価証明書」や、家族関係を証明するための「戸籍謄抄本」も必要になるでしょう。

▼この記事も読まれています
不動産相続でおこなわれる代償分割とは?遺産分割協議書の書き方もご紹介!

家族信託の手続き時の注意点

家族信託の手続き時には、「家族からの理解を十分に得ること」「専門家に相談すること」に注意しましょう。
まずは、家族信託をどういった目的でおこなうのか、どの財産について信託するのかなどを、家族と十分に話し合う必要があります。
勝手に進めてしまうと後々トラブルになる可能性があるため、誰もが納得する形で内容を取り決めましょう。
また、家族信託は相続対策や認知症対策におけるメリットがある一方で、デメリットや注意点も少なくありません。
知識が浅いまま進めてしまうとデメリットを回避できないリスクがあるため、家族信託の経験が豊富な司法書士などの専門家へ相談すると良いでしょう。

▼この記事も読まれています
根抵当権付きの不動産相続とは?そのまま相続する方法と抹消方法を解説

家族信託の手続き時の注意点

まとめ

家族信託の手続きは、「信託契約書の作成」「信託契約書を公正証書にする」「信託登記」「銀行口座開設」と流れで進めます。
信託の内容次第で必要書類の種類は異なりますが、信託契約書を公正証書にする際にさまざまな書類が必要になるでしょう。
家族信託の手続きをおこなう際は、家族からの理解を十分に得ることや、専門家に相談することに注意が必要です。
神戸市須磨区の不動産売却ならKIMURA-GRIT(キムラグリット)にお任せください。
弊社は不動産売却だけではなく、不動産買取も得意としています。
お客様のご要望に対して真摯に対応していきますので、ぜひお気軽にご相談ください。